2009年6月27日土曜日

1/4の奇跡~本当のことだから~



 今日の札幌は青い空と濃い緑がとてもきれいなお天気でした。
こんな日は山や海へと気持ちが向かうと思うのですが、

札幌市アイヌ文化交流センター サッポロピリカコタンでの
ドキュメンタリー映画自主上映会「1/4の奇跡~本当のことだから~」 に
なんと100名もの方が足を運んでくださいました。

本当にありがとうございます。        

実行委員会のメンバーと、協賛してくださったたくさんの皆さんに
心より感謝します。

サッポロピリカコタンのみなさん、きめ細かく心を裂いてくださってありがとう。
ちょっと遠いと心配しましたが、無事上映会が終了した今、
サッポロピリカコタンでの上映は必然だったと感じています。

今日の映画をみて感じたことはたくさんありますが、
ずっとずっと考え続けてきた私の一つの迷いが一つ払拭されました。
それは出生前診断のことです。

若い頃、生命倫理という講義を受けたことがあり、その中で私の心に一番残ったことは、
出生前診断はホロコーストと一緒だという言葉でした。
でも、本当に重度な障がいを持って生まれてくるとわかったら私は出産に前向きになれるだろうか。
また、診断を受けずに障がいを持った子どもが生まれてきたら後悔しないだろうか。
ぐるぐると思考が回っていました。

私自身が出産するときには、
出生前診断は簡単ではなかったので、出産した折には
深い悩みではなかったのですが、今でも時々考えていました。
今、高齢で妊娠したら、必ず出生前診断を薦められるでしょう。そんなとき、自分はどんな選択をするのか、
また、わが子が子どもを持つとき、悩んでいたらどうすればいいのか?

こんなことを考え始めるととても無気力になります。
でも、今日の映画をみて、出生前診断を受けたいと思う心も、受けた結果の選択も、そして、
受けずに障がいの子どもが生まれてきても、
どの選択も、その時、その時精一杯考えて出した結論は、
すべてOKだ。

そして、受けようかどうか悩む方には、
「どんな選択をしても、大丈夫。そして、障がいのプレゼントをもった子どもが生まれてきたら、
私たちがともに生きよう。それが私のよろこびでもあるから。障がいって遅い(老化など)か早いかなんだって」こんなことを素直に伝えようと感じることができました。

そして、もう一つ!
アイヌの石井ポンペさんの演奏がとても素敵だったこと。
直接習っって手でふくろうの鳴き声のような音を出せるようになったこと。

これが本当にうれしい、一日でした。